ゴミ箱に筆箱をスローイン。高校いじめ体験
あなたの筆箱に思い出はありますか?
・入学祝いに買ってもらった
・親友とおそろいで買った
・好きな子にデザインを褒めてもらった
筆者は、高校1年生のとき、中学の入学祝いに親から買ってもらった筆箱を使ってました。
『入学祝い』『親からプレゼント』『3年以上愛用』
のトリプルプレミアムもんでした。
奇声と共に宙に舞う自分の筆箱
この日もいじめっ子集団のリーダー格である長身イケメンキラキラネーム(以下、カス
と呼ぶ)は、勉強に励む筆者をからかっていました。
授業中でも、休憩中でもです。
以下、クラスの配置図です。
ご覧の通り、先生との距離が遠く、振り返ればオモチャがあるという、
カスにとって、
絶好のロケーションでした。
しかも、彼はペンドラムという厄介な遊びにハマってました。
そのペンドラムというのがペンで机を叩いて、奏でるもの。
なぜ厄介かというと、うるせー。
でも、カッコいい。
カッコいいから、みんな真似する。
そして、うるさい。
この無限ループが厄介なんですねー。
そして、これだけならまだ許容範囲です。うるさいなら、クラスから冷たい視線を浴
び、先生から怒られますからね。
しかし、カスはなんてったって僕に夢中。
オモチャとしてだけども。
ペンドラムはしたいけど、僕をからかいたい。
そうすると、どうなるか。
僕の机でペンドラムをやりながら、からかうんですねー。
すると、クラスの視線はペンドラムをやってないにも関わらず、僕の方に向かいます。
こうして、彼はクラスからのフラストレーションを2分割することに成功しました。
この辺、彼の利口な面が出てますよね。
そして、ペンドラムに飽きたのか、
別の楽器(文房具)でやりたいと言い出します。
すると、おもむろに僕の筆箱をあさり出し、一通り文房具を試します。
しかし、それすらも飽きたのか
次の瞬間、
彼は僕の筆箱と共に教室の前の方へ走り出します。
そして、全盛期のステフィン・カリ顔負けのシュートフォームをとりました。
神様はいじわるです。
基本、敵です。あいつ
彼のシュートは見事な弧を描き、
僕の筆箱はゴミ箱へといざなわれました。
そして、これだけでも十分つらい出来事なのですが、
いじめの二次災害。
クラスの視線です。
「や、やめろよー笑笑」
僕は言いました。
この事態においても、素直に落ち込んでいられませんでした。
なぜなら、ここで落ち込んでしまうと、
カスがいじめ
僕がいじめられている
という構図ができてしまうから。
そうじゃなくて、せめても
『じゃれあい』
という形に抑えて起きたかったからです。
すぐにゴミ箱から筆箱を取り出し、
その後、笑いながらカスに何かを話した記憶はありますが、
何と言ったのかは覚えていません。
なにしろ、大切な筆箱だったもんですから。
そして、そのとき
いじめっ子たちに対して
抱いた気持ちは覚えています。
あー
こいつらに、常識は通じねーな。