元いじめられっ子が挑戦するヒッチハイク5
いつかネタをフラれる恐怖と160kmを指すメーターに心臓を握られていた。
しかも、160kmで走っているくせに大阪から岡山って思っている以上に遠い。
そして着いた『勝央サービスエリア』
美肌機能で撮影。
ちょっと車の数は少ないが気にせずGO!!
70代後半ぐらいのおじいちゃんに乗せってもらって、
『真庭サービスエリア』
そして1泊温泉旅行に向かう40代後半の夫婦に
『せっかくヒッチハイカーを見つけたから』と、乗せてもらって、
『高梁サービスエリア』
この『高梁サービスエリア』だが、位置的に車通りの少ない場所にある。
というのは、中国地方には、高速道路が北と南に1本ずつ通っていて、
その南北の高速道路をつなぐ連絡通路みたいな道に入ってしまったからだ。
引用 : :::ハイウェイ交通情報:::
少ないチャンスに必死に食らいつき、70歳ぐらいのご夫婦に声をかけた。
ご主人が奥さんに『どうする?』と聞き、奥さんはなんとなく了承。
聞くと、ご主人は広島大学出身で、学生時代には2度、ヒッチハイクをしたことがあるらしい。
当時は、親指だけで捕まえられたとか。
今では、考えられない。
そして、経度的には戻ってしまうが、『吉備サービスエリア』に着いた。
『高梁サービスエリア』の後にみる『吉備サービスエリア』はまさに天国。
赤白黄色、軽自動車からトレーラーまで、いろんな車の宝庫だ。
ここなら楽勝じゃんとナメてかかると、あえなく撃沈。なかなか乗せてもらえない。
ここで余談だが、僕は車に話しかけて断られたとき、深く深く頭を下げて『お礼』を言う。
ドライバーの気分を害したことと、貴重な時間を奪ってしまったことに対して、謝ると同時に、
少しでも僕の声に耳を傾けてくれたことに感謝する。
ありがとうございます!
あとは、断られたばつの悪さに対する「照れ隠し」もあるかも。お礼を言うと清々しく終われるから。
『吉備サービスエリア』でも全く同じことをしていた。
遠くからある車に狙いを定め、ドライバーが買い物を終え、車に戻って来るのを待つ。
そして、ドライバーがカギを開け、運転席に乗ったら、車めがけて猛ダッシュ!
『すみませーん。あの今ヒッチハイクしてて、福岡を目指してるんですけど…』
OKならそのまま乗り込み。ダメなら『ありがとうございます!』と言い、
エンジン音が鳴って車が動き出し、通り過ぎようとしたタイミングで深くお辞儀。90度くらい腰を曲げる。
回りからの目とか意識せずにこれをやっていたんだけど、
この習慣が役に立つときがきた。
いつもどおり、断られた車にお辞儀していると、この一連の様子を見ていた作業服のおじさんが話しかけてきた。
おじさん『どこまで行きよん?』
僕『福岡です!』
おじさん『じゃったら、「小谷サービスエリア」まで行くけぇ、乗りんさい』
断られても、感謝の姿勢を見せていたのが、好印象だったらしい。
車に乗って、そのおじさんと話していると、
おじさんの親戚が僕の地元に住んでいるとか。
久しぶりに聞く広島弁に親近感をおぼえながら、『小谷サービスエリア』に着く。
ここで、人生初のメロンパンアイスとCREMIA(クレミア)を食べたが、マジでうまい。
談合坂サービスエリアで食べた小仏焼とは大違い。
本シリーズ唯一、2度目の登場の小仏焼。
そして、東広島は僕の地元である。
地元じゃなくても食べられるスイーツに舌鼓を打った後はヒッチハイク。
目的地の福岡まであともう少し。
話しかけたのは、60代のおじいちゃん。
山口県の久松サービスエリアに向かうらしい。
乗せてほしいとお願いしたところ、快諾してくれた。
外国人をホームステイさせてあげたり、気のいいおじいちゃん。
『山口のおじさん』というブログもやっているので、このブログで宣伝しときます。
最近の更新は2013年5…2013年だ。
途中、宮島サービスエリアで休憩して、山口県の久松サービスエリアまで連れてきてもらった。
時刻は夕方の5時。次の車がラストアタックになるだろう。
早く話しかけなければ。でも、疲れと十分なほどの達成感が腰を重くさせる。
福岡はもうすぐそこ。
着くのは今日か、
明日か。