ヤバイサークルへの勧誘のコツ
満員電車が嫌いだ。
東京の電車は、朝の7~9時のあいだ、通勤ラッシュで乗車率は100%をゆうに超える。
だから、1限の授業で早く通学しなきゃいけないときは、通勤ラッシュの時間帯を避けて、電車に乗る。
早く学校に着いて、誰もいない教室で作業をする。
『勉強』ではない、『作業』だ。
自慢ではないが、大学に2年間通っていて、勉強したのは試験の3日前だけだ。
総勉強時間は2週間にも満たないかも。
今日の作業は絵コンテ制作。
僕が現在手掛けているCM制作のアイデアを可視化する画像を作っている。
そんな作業中、3人組が教室に入ってきて、ビラ配りを始めた。
もうめっちゃ怪しいビラ。
学生運動とかいうやつか?ヤバイサークルか?
彼らは、各席に1枚ずつ合計約150枚ほど置いて出て行った。
1歩目で世界平和を考え、2歩目で広告について考えてしまう僕だ。
この宣伝方法はいかなるものか。
面白い。考察してみよう。
まず、「ビラ配り 机」で検索すると、
こんな、記事があった。
そうか、ビラ配りは場所によっては犯罪なのか。
じゃあ、今回は犯罪にあたるのか。
これは大丈夫だろう。大学校内に入るのに許可なんていらない。
子どもから大人まで学生以外も入れる。実際に小さい子供や老人が校内にいることはしょっちゅうある。
ほとんど公園みたいなものだ。
だから、住居侵入罪には当たらないだろう。
でも、ビラ配りをするにあたって、大学という土地で行うので、土地を管理している大学の許可が必要なのは言うまでもない。
ここでは、彼らが大学から許可をとった前提で話す。
マーケティング的には大学はめちゃくちゃ良い。
大学は、
- 教室にいる人間のほとんどが18~22才の学生
- 誰でも校内に入れる
小中高だと、誰でも入れない。
駅前でビラ配りをすると、年齢が絞れない。
大学でビラ配りってハードルは低いし、効果も期待できる。
そして、大学生は時間を持て余している。
つまり、今回の広告はボランティアを募集しているので、暇つぶしを探している学生にとっては効果的なマーケティングではないか!
山本流のやり方
ビラを各席に置くやり方だと、前に座っていた人が捨てたビラに見えてしまう。
捨てられたビラからはマイナスな印象を受ける。
『この広告には興味がない』とビラを捨てた人の声なき口コミが、次の人に届くからだ。
くわえて『ヘイトスピーチ』や『レイシズム』の文言が書かれたビラを見た学生は、
ヤバイサークルかな
と思うに違いない。
そこで、僕は『ヤバイサークル感』や『捨てられたビラ感』を出さずに宣伝するのが効果的だと考える。
そのためには、ビラを
- 黒板に貼る
- 各席に置くのではなく、各机に1箇所に束でまとめて置く
とよいだろう。
まず、1.のように、教授が板書で使う黒板に貼ることで、授業で扱った紙のように思わせる。
そして、2.のように、各席に配るのがめんどくさい教授が、各机に人数分置いているように見せ、学生に自分でとらなきゃいけないと思わせる。
あたかも教授が配ったように見せることで、怪しさをごまかすことが、よいだろう。
まとめ
今回怪しさ満点サークルがビラ配りに選んだ場所すごくよかったが、やり方はもう少し工夫できたようだ。